これは、一般的に「クロメート」といわれる表面処理です
亜鉛めっきは鉄に対して、
とても優れた防錆(ぼうせい:さびを防ぐ)めっきです。
しかし、亜鉛めっき皮膜は、大気中で比較的早く白さびを発生してしまうため
クロメート処理を行うのが一般的です。
「クロメートの定義」は
六価クロムを使った処理液に浸ける化成処理で
耐食性の良い被膜を生成させるものです。
六価クロム
三価クロム
不動態のイメージ
クロムの種類 | 正しい表現 | 俗称 | コミヤテクノ |
---|---|---|---|
![]() |
クロメート | 六価 | ― |
![]() |
三価クロム化成処理 | 三価クロメート | 〇 |
二次処理
亜鉛とクロメート両方で
酸素と水の接触を避け、
鉄を腐食(さび)から守る
JIS(日本工業規格)で定めた、めっきの耐食性を表かする方法のひとつ。
試験片にさびが発生するまでで時間を比較してさびにくさの評価をするための試験。
項目 | 調製時 | 試験中 |
---|---|---|
塩化ナトリウムの濃度(g/l) | 50±5 | 50±5 |
ph | 6.5 | 6.5~7.2 |
噴霧量(ml/80 cm2/h) | ― | 1.5±0.5 |
試験槽内温度(℃) | ― | 35±2 |
塩水タンク温度(℃) | ― | 35±2 |
空気飽和器温度(℃) | ― | 47±2 |
圧縮空気圧力(kPh) | ― | 70~167 |
塩水噴霧試験機
歴史の浅い三価クロム化成処理ですが、耐食性は従来のクロメートと遜色はありません。三価の方が良い結果のものも存在しています。